2008年04月13日

『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』明橋大二

子育ては夫婦の共同作業なのだと改めて思う。

「忙しいパパのための」とあるが、どんなに忙しくても、
子どものことを考えない父親はいないし、子どもと接したい。
けどそれができないで歯がゆい思いをする父親は多いと思う。

父親が子育てをする上でとても大切なこと。
それは、父親が母親のことを大切に思うこと。
それが子育てでとても重要なことであることを、この本では繰り返し繰り返し
述べられている。

この本、「子育てハッピーアドバイス」は、子育ての本である前に
夫婦の関係を良好に保つ「夫婦育て」の本だった。



本を開くと最初の章に、こう宣言されている。

お父さんが育児をすると

(1)お母さんが楽になる
そうすると、お母さんと子どもの、よりよい関係が築かれる。
お母さんの、お父さんへの愛情も深くなる。

(2)子どもは、自分はお母さんだけでなく、お父さんからも愛されているんだという気持ちを持つ。自己評価が高くなる。

(3)お父さんが、ほめてくれると、子どもが、友だち関係や、学校、社会に出て行くときの、勇気になる。

(4)お父さんが、体を使って遊んでくれると、体も丈夫になる

(5)お父さんに、ちゃんと叱ってもらうと、子どもはルールを守れるようになる。

(6)お父さんが、ジョークを言うと、家の中に、ゆとりができる。



まず最初に述べられていること。
お父さんが育児をすることは、お母さんが楽になることだ。
それがたとえ、ちょっとしたことでも。

例えば、子どもをつれて図書館に出かける。
するとお母さんは、たまった家のことをできるかもしれないし、
あるいはゆっくりとその間に休むことができるかもしれない。

上の例は、母ちゃんが実際にボクにいっていたことだ。
ホントになんでもいいけど、少し手伝ってくれるだけで、とても助かるんだと。
そうすると…父ちゃんに対する態度も変わってくる、らしい。
お母さんはいつでも全力投球、いっぱいいっぱい。
それは働いてるお母さんでももちろんそうだし、専業主婦でもそうなのだ。

 そんな母親の心をいかに支えるか、これが実は父親の子育てで、
 最も大切なポイントといっても過言ではない


そう、この本では言い切っている。

「支える」のは具体的に家事を手伝うだけではなくて、ほんのちょっとの心遣い、
言葉かけでもいいそうだ。


例えば妻を支え、元気にする言葉にはこんな言葉がある。

 (1)「いつもありがとう」
 (2)「おいしいね」
 (3)「うちの妻は、いつもよくやってくれる」と人前で言う

逆に「家にいるんだからヒマだろ」とか、「毎日家にいて楽でいいね」は
絶対に言ってはならない言葉としてあげられている。

日々、こんな言葉かけができてるだろうか?

以前読んだ『夢をかなえるゾウ』でも、
 「誰かひとりのいいところを見つけてホメる」
という課題があって、母ちゃんに向かって感謝の気持ちを伝えたことがある。
わざわざ見つけなくても、いいところはそこら中に転がっている。

前から、ボクは人に対して、特に母ちゃんに対して感じたことを伝えてない、
と気づかされていた。
いつもそこにいるのが当たり前と思い、何かしてくれるのが当然と思ってしまう。
けど感謝はしている。とてもとってもしている。心の中でね。
ところがそれを言葉にしてはいないのだ。
言葉にしないと思ってることは伝わらない。

思いを、気持ちを伝えること。
これが夫婦がうまくやっていく秘訣なのだろう。



それに加えて妻の言葉に耳を傾けることも大切だ。

妻の話を聞く@
男と女では話をする目的が少し違うことを知っておきましょう
妻の話を聞くときには、用件がどうかというより、まず、気持ちをじゅうぶん聞いて、分かってあげる必要があるのです。

妻の話を聞くA
「黙る」という態度は、「無視された」という印象を与えてしまう

妻の話を聞くB
いきなり話を打ち切らない

妻の話を聞くC
解決策より、「そうだね」の共感の言葉が大切

妻の話を聞くD
「でも…」「しかし…」などの、相手を否定する言葉を言わない

自分なりの意見を言うことも大切ですが、その前に、「そうですね」「さすが」「なるほど」という言葉を入れると、相手も、否定された気にならずに、気持ちよく話が聞けます。


なるほど。話を聞くのでもいろいろ注意するポイントがあるようだ。
たとえ疲れていても、感情的にならず落ち着いて。
って、頭では理解しても実際には難しいよな。
けど、心の底においておきたい、と思う。



最後に…
これまでのカラーとグッと変わって、けどとても大切なことが述べられていた。
それは、

 「お父さん、生きていてほしい!」
 これが、子どもたちの、家族の、最後の願いです


父親を自殺で失った少女の話が書かれている。

少女は中2のときに父を失った。
それも第1発見者はその少女だった。
父親は、傾いた会社の建て直しに奔走し、磨り減っていく。
しかし、その最後の頼みの綱も切れてしまった。
その日それまで受けていた精神科で診察を受け、入院を勧められたが、
そのまま家に帰ることはなかった。
家族のもとに帰ることはなかった。

数年が立ち、少女は県外の学校に進むことになり、その前に
担当の精神科医であった著者の元を訪ねる。
どうして父が自殺という道を選んだのか知りたいと言って。
著者は娘さんに経緯を話した。
そして1週間後に著者の元に届いた手紙には、お礼とともにこんな言葉が
書かれていた。

 お父さん! 
 どうして死んじゃったりしたの?
 会社が倒産してもいい、リストラされてもいい、
 生きててほしかった!
 死んでほしくなかった。生きててほしかった。
 お父さん、どうして死んじゃったりしたの?

 お父さん!!
 ねえ、お父さん、お父さん……。

娘さんの悲痛な、けど心からの叫びである。

……

ボクも以前、突発的に死を選ぼうとしたことがある。
それもこともあろうに子どもの見えるところで。
結果的にボクにはどこも傷は残らなかった。
しかし、子どもたちの心に、とてもとても深い傷をつけてしまった。
取り返しのつかない過ちを犯してしまった。
後悔してももうどうしようもない…。
そして今は、どんなことがあっても生きていこう、
家族とともに歩んでいこう、そう思っている。


忙しいお父さんにでもできることはたくさんある。
妻のことを思いやり、そして生きること。

できることを、少しずつやっていこう。
妻とともに、子どもとともに。

posted by だのん at 10:20 | Comment(3) | TrackBack(1) | 本読んだ





この記事へのコメント
だのん様

はじめまして。
1万年堂出版のトシと申します。

父親の子育て、と聞くとつい「うわ〜、忙しいから(汗)」
と思ってしまいがちですが、
母親(奥さん)を大事にすることが、
そのまま子供を大切にすることにつながるんですよね。

おっしゃるとおり、
『夢をかなえるゾウ』でも指摘されている通り、
「誰かひとりのいいところを見つけてホメる」というのも大事ですね。

お子さんの前で、どのような過ちを犯してしまわれたか、
分かりませんが、子供さんを思う気持ちはブログから伝わってきます。
その愛情を、家族に大いに注いでください!(^o^)ノ


1万年堂出版のブログで紹介させていただきました。

http://spn61170-02.hontsuna.net/article/2027465.html

よかったら遊びに来てください(^^)ノ


Posted by トシ at 2008年04月17日 15:31
★トシさん
コメント&ブログでの紹介ありがとうございました。
ちゃんとチェックしてくれてるんですねぇ。驚きました。

“子育ては親育て”という言葉はよく聞いたことありますが、
この本を読んで、ホントに“子育ては夫婦育て”だと思いました。
親は誰でも忙しい。
それはお父さんもお母さんも変わらない。
そんな中でお互いを思いやる姿勢が、子育てに与える影響というものを
強く強く感じるようになりました。

子どもは見てないようで、よ〜くお父さんお母さんのこと、見てますね。
両親がけんかしてると、さりげなく止めに入ってきます。
家族でわいわいがやがやできる今が、実はいちばん幸せなときかもしれない。
今を大事にしていきたいです。
Posted by だのん at 2008年04月20日 18:20
こんにちは!! 1万年堂出版のトシです。
いつも『子育てハッピーアドバイス』シリーズを読んで下さり、
ありがとうございます。

さて、「ハッピー仲間」さんに、とっておき、ホヤホヤの情報です!

このたび、『ハッピーアドバイス』の最新刊
『子育てハッピーアドバイス 知っててよかった 小児科の巻』が出ました!
詳しくは、こちらをどうぞ。
http://spn61170-02.hontsuna.net/article/2206420.html

また、この発刊を記念して、新宿・紀伊國屋サザンシアターにて、
著者のトーク&サイン会が行われます!
申し込み方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
http://spn61170-02.hontsuna.net/article/2206422.html
Posted by トシ at 2009年05月27日 10:52
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/93191369

この記事へのトラックバック

4月15日の「子育てハッピー仲間」さん
Excerpt: 今日のハッピー仲間さんは だのんさん   ↓ http://danon.seesaa.net/article/93191369.html です。 『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス...
Weblog: 集まれ!子育てハッピー仲間
Tracked: 2008-04-17 15:31