2005年12月01日

海に沈む森 from「仄暗い水の底から」

父から息子に伝える強い勇気。。

仄暗い水の底から」は、水をテーマとした短編7作にプロローグ、エピローグで
構成された短編集です。
同名で映画にもなり、またJennifer Connelly主演で「DARK WATER」としてハリウッド版が
現在公開されているのは、この中の「浮遊する水」という作品でした。

この作品に代表されるように、この短編集はホラーと位置づけられるのかもしれない。
しかし最後に収録されている「海に沈む森」は決してホラーではなく、
「強く生きる」ことをうたった感動的な物語です。

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「仄暗い水の底から」の映画が公開されたとき、てっきりこの作品かな、と思ったので
がっかりしたことを覚えてます。

2歳半の息子と、お腹に赤ちゃんを宿した妻をもつ主人公。
人跡未踏の洞窟を探検中に閉じ込められた彼は、生死をかけて脱出を試みる。
手には、2歳半の、まだ文字も読めない息子にあてた手紙を持ち。
強く生きろと伝えるために。


はじめてこの話を読んだとき、ちょうど主人公と同じ家族構成だったこともあり、
余計に感情移入したとは思います。
が、主人公の息子がもらったと同じく生きるパワーをもらった気がしました

それ以来、ちょっと落ち込んだときや、ふとしたときに引っ張り出してきては
この話と、たまにプロローグ、エピローグを読みます。
(プロローグ、エピローグは「海に沈む森」を別角度から補完しています)

読むたびに毎回感動している自分がいます。
そして、「最近子供と正面から向き合ってないな」と反省する自分もいます。
つい先日読んで、またカンドー&ハンセーしてしまいました。

この本、ブックオフにいけば100円で売ってます。
ちなみにボクも100円で買いました。
ちょっとつかれてパワーの欲しい人!おすすめですよ。

posted by だのん at 22:41 | Comment(3) | TrackBack(0) | 本読んだ






この記事へのコメント
鈴木光司さんてやっぱりホラーのイメージが強くて
手に取ったこともなかったのですが、読んでみたいなっ
と思いました。
いざ、ブックオフへ!!
Posted by じゅんぺい at 2005年12月07日 05:04
じゅんぺいさん、鈴木光司さんのホラーも秀逸ですよ。
まだあまり話題になる前、リングを読んだときの衝撃はいまでも覚えています。
ホラー的な要素だけでなく、それも含めて人を感動させる作家だと思います。
ホラーがお嫌いでも、この記事でお勧めした話はよいのでぜひ読んでみてください。
Posted by だのん at 2005年12月07日 23:57
はじめまして。
私も「海に沈む森」が大好きで、人生の支えにしてきた本なので、だのんさんの感想にいたく共感して書き込みさせていただきました。
昨日私が通っている小説学校に鈴木光司先生がゲスト講師としていらしたのですが、その際の質疑応答の時間にこの作品がとても好きなことを伝えてしまったぐらいです。「ご愛読してくださってありがとうございます!」と気さくに笑ってくださいました。
ちなみに「海に沈む森」の主人公は、先生ご自身をモデルにされたそうです。先生は困難にぶつかっても取り乱したり狼狽することがとにかく嫌いで、どんなときでも冷静に対処出来るようご自身を鍛えてこられたそうで、その表れが「海に沈む森」だということでした。先生は娘さんおふたりを非常に可愛がっているそうなので、父性も強い方なのかもしれませんね。

長文失礼しました。
同じ作品を好きだという方に出会えて嬉しかったです^-^
それでは失礼致します。
Posted by kovo at 2013年12月08日 14:08
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